DragonFly BSD was originally forked from FreeBSD 4.8 in June of 2003.

DragonFly BSDの次期バージョンとなる「DragonFly BSD 3.8」で実現を目指す機能一覧が「3.8.0 - DragonFlyBSD - DragonFlyBSD bugtracker」として公開された。さまざまな項目が挙げられているが、特に「Replace gcc44 with llvm34, clang34, and libc++」が目を引く。DragonFly BSDは次期バージョンでシステムコンパイラをGCC4.4からLLVM Clang 3.4へ置き換えることを検討している。

「DragonFly BSD 3.8」で実現を目指す機能としてあげられている主な項目は次のとおり。

  • ファイアウォールpf(4)をバージョン3.9または最新版へアップデート
  • HAMMERファイルシステムの改善と機能強化
  • GCC4.4をLLVM Clang 3.4へ置き換え
  • LLVM libc++の導入
  • FreeBSD 10から最新のiconvをマージ
  • FreeBSD 10から最新のscmapperをマージ
  • FreeBSDから最新のOSS実装をマージ
  • FreeBSDから最新のinstall(1)実装をマージ
  • pthread実装におけるセマフォ実装のフル対応

DragonFly BSDはFreeBSDから派生したオペレーティングシステムであるため、FreeBSDのソースコードをマージしやすく、デバイスドライバやコマンドなどさまざまなソースコードをマージして活用している。LLVM Clangはコンパイル時間の短さや出力されるエラーメッセージのわかりやすさなどを理由にメインのコンパイラとして採用されるシーンが増えている。