米IBMと米Twitterは1月31日(現地時間)、TwitterがIBMより900件以上の特許を取得したことを発表した。金額などの詳細は非公開。取引は2013年12月に完了している。

IBMとTwitterはIBMの900件以上の特許をTwitterが買収することで合意したほか、2社の間でお互いの特許を利用できる特許クロスライセンス合意を締結した。これにより、Twitterは法律関連の防護対策を強化する狙い。合意は2013年12月に行われたとしている。

Twitterは11月の株式公開時、IBMより3件の特許を侵害しているとする書簡を受け取っていたことを米証券取引書委員会に提出した書類で明らかにしていた。今回のIBMとの合意はこれを受けてのものと思われる。

Wall Street Journalなどの報道によると、Twitterは2013年9月末時点で9件の特許を保有、95件の特許を申請中だった。一方のIBMは21年連続で米国特許を最多で取得している。同社は2013年単年で6809件の特許を取得、保有する特許の総数は4万1000件に及ぶ。

Twitterの法務担当ディレクター、Ben Lee氏は、「IBMからの特許買い取りとライセンス契約により、知的財産(IP)保護を強化し、われわれのサービスを利用するあらゆるユーザーのためのイノベーションに取り組む自由を獲得できる」とコメントしている。