2013年の倒産件数、4年連続で前年比減少 - リーマン・ショック前の水準に

帝国データバンクは1月15日、2013年(1月1日～12月31日)の全国企業倒産集計を発表した。

集計の結果、2013年の倒産件数は1万332件と、前年比で7.2%の減少。4年連続で前年を下回り、リーマン・ショック後最少となった。四半期別では4期すべてで前年同期比減少を記録、月別では12ヵ月中9ヵ月で前年同月比減少となった。

負債総額は2兆7575億4300万円と、2012年の3兆7742億9400万円に比べ26.9%減少し、2年ぶりに前年を下回った。業種別に見ると、全7業種で前年を下回り、なかでも建設業(前年比14.1%減)、不動産業(同13.8%減)の2業種で前年比2ケタの大幅減少。建設業は5年連続の前年比減少となった。

主因別の内訳を見ると、「不況型倒産」の合計は8,520件(前年9,372件)となり、4年連続で前年を下回り、規模別では、負債100億円以上の大型倒産は20件発生し、2,000年以降で最少となった。

地域別に見ると、9地域中7地域で前年を下回り、北海道(309件、前年比22.6%減)や九州(709件、同11.7%減)など4地域は前年比2ケタの大幅減少。

なお、上場企業倒産は3件にとどまり、2年ぶりに前年を下回った。負債トップは、カブトデコム(4月、特別清算、北海道)の5,061億円となった。