富士通ソーシアルサイエンスラボラトリは11月12日、富士通エフ・アイ・ピーが2013年10月に実施した多拠点間会議において、ペーパーレス会議システム「WebコアConference」多地点間同期オプションProを用い、国内22拠点のタブレット端末をつなぐペーパーレス会議を実現したことを発表した。

WebコアConferenceは、紙の資料を不要とし、効率的な会議運営を実現するペーパーレス会議システムだ。画面同期だけでなく、資料の先読みもできる自由閲覧モードや資料にラインを引くことのできるマーカーペン機能なども備えている。同製品の多地点間同期オプションProは、会議拠点が点在していても1台の中継サーバで参加者のタブレット端末の画面を同期することができ、大規模な会議にも対応する。

富士通FIPは、従来のハイビジョンビデオ会議(TV会議)システム「SCOPIA」とWebコアConferenceの組み合わせに多地点間同期オプションProを追加することで、各拠点の参加者が手元のタブレット端末で資料を閲覧できるようにした。端末画面が発表者資料のページと同期されることで、参加者全員がリアルタイムに着眼点を共有でき、拠点が離れていることを感じさせない一体感のある会議運営を実現したという。

富士通FIP多拠点間会議のイメージ

富士通FIPでは、北海道から九州まで国内22か所に点在する支社や支店の会議参加者が、タブレット端末を用いて画面を同期できるようになった。数百台のタブレット端末を用いた大規模な会議でも、ほぼタイムラグはない。また、1台の中継サーバのみで全タブレット端末の画面を同期することができることから、導入コストに加え、サーバの運用管理が軽減されたとのことだ。