絶え間なく流れる時のなかにあって「いま」を生きるといわれても難しい。一週間前や昨日、1時間前があっての「いま」、そして次の行動の前の「いま」なのだから。

それでも、過去に縛られ未来を案じることもなく、「いま」を楽しむことができれば、人生はもっと豊かになりそうだ。とはいえ、どうやればいいのという人も多いはず。MindBodyGreenの記事「できそうにないと思えても、どうやっていまを生きるか(原題 : How To Stay Present Even When You Feel Like You Can't)」がいくつかのコツを伝授している。

「メールが届いていたな、返事を忘れてた」「帰りにスーパーによって夕食の材料を買わなくちゃ」「明日のランチの場所と時間は結局どうなったっけ?」「来週のプレゼン、うまくいくかなあ」――われわれの頭の中には、つねにいろいろな考えが浮かんでは消えていく。だが「いま」にフォーカスしたことは少なく、多くが過去や未来に関することだ。でも、明日がどうなるのかはわからないし、過去は変えられない。

「いま」しかない「いま」を楽しみたい。それには少しばかりの訓練が必要だ。さっそく、そのステップを見てみよう。

  • 「いま」がすべてであることを認識する

  • 未来は誰にも予言できない。綿密なシナリオを立ててみたがその通りにならなかったことや、後になって振り返ると案じることは時間の無駄だったということもあるはずだ。未来についてあれこれ予測や想定することは、思考エネルギーの無駄使い。その時間を、いま一緒にいる友達の話を聞いたり、いまいる場所で自然を楽しんだりすることにあてよう。そのままを体感したい。

  • 瞑想する。難しく考えずに、目を閉じ、ゆっくりと深呼吸を繰り返すだけでもよい。

  • 自分の考えや気分を受け入れる。まずは白い紙と鉛筆を用意しよう。あなたは過去にフォーカスするタイプ、未来にフォーカスするタイプ、どちらだろうか? 過去タイプなら、いまの気分や頭に浮かぶことを書き出してみよう。心に浮かんだことについて、自分の気持ちを書いて整理するのだ。未来タイプなら、気になることや心配していることを書き、読み返してみよう。本当に、案じなければならないことだろうか? もしそうなら、行動を起こす。そうでないなら、案じるのは止めてしまおう。

  • 自分の気持ちや情熱に耳を傾ける。没頭こそ、いまを生きる最高の方法だ。自分が好きなこと、楽しいこと、趣味をみつけ、そのための時間をとるようにしよう。できれば、日記などに趣味からの体験や気持ちを記し、心身ともに楽しんだことを再確認するといい。繰り返すことで、自分の本能や本当の感情に気がつきやすくなるだろう。