日本ユニシスは6月5日、音波を利用したBotB向けO2Oサービスの実証実験を実施するとともに、企業と個客との持続的なリレーション構築を実現するフレームワーク「Sustainable Customer Value / サステイナブル・カスタマーバリュー」の提供を開始した。

日本ユニシスでは、カメレオンコードやソーシャルメディアなどを活用したBtoC向けのO2Oサービスの運用実績・ノウハウを基に、音波を利用した位置情報連動型O2Oサービスを活用して、BtoB向けイベントの来場者と出展ブースを結びつけ、イベント会場の回遊を促す実証実験を行う。この実験は、6月6日から開催される「日本ユニシスグループ総合フォーラムBITS 2013」にて実施される。

具体的には、来場者はブースに設置された音波エリアを通過すると、ブースの紹介情報や擬似通貨(ポイント)などを自動的に受信できる。荷物となるカタログを持ち帰る必要はなく、会場限定のゲームなどを楽しみながらブースを巡ることができる。また会場運営者や出展者は、無線LANの設置などの大掛かりな設備は必要なく、来場者のブース立ち寄りやWebサイトへの誘導を促進し、行動データを収集・分析することもできるようになるという。

実証実験の概要

ユニシスによれば、サステイナブル・カスタマーバリューは、音波を利用した位置情報連動型O2Oサービスなどを組み合わせて、企業と個客(BtoBおよびBtoC)の持続的なリレーション構築を実現するフレームワークであり、次のようなレイヤーで構成されている。

・生活者の行動を途切れさせない、シームレスなチャネル連携を設計する「シナリオ」の階層
・生活者との接点を広げる「メディア」と「サービス」の階層
・生活者の行動を収集・統合・分析して、生活者の潜在的な需要を読み解く「ビックデータ分析、CRM」の階層

ユニシスは、このフレームワークを、日本ユニシスの国内外メディアやソーシャルサービス、センサー・自動認識技術のM2Mサービスのほか、同社のパートナー企業のソリューションやサービスと連携することで、総合的なソリューションを提供することができるとしている。