The National Center for Supercomputing Applications (NCSA)

米国立スーパーコンピュータ応用研究所(NCSA)は5月30日(米国時間)、Blue Watersスーパーコンピュータシステムに380ペタバイトの高性能ストレージシステム(HPSS: High Performance Storage System)を追加したことを発表した。発表されたストレージシステムはニアラインデータリポジトリで、自動化されたニアラインストレージシステムとしては世界でもっとも巨大なものとされている。

ニアラインストレージシステムHPSSは、本番運用前の試験段階でシングルネームスペースに50億個のファイルを配した状態でチェックを実施し、ファイルの数に関係なくデータの読み書きの性能が一定であることが確認されたと説明がある。また、24時間におけるデータの読み書きはそれぞれ499TB、426TBの容量が測定されたとされている。

発表されたニアラインストレージシステムHPSSは複数のテープライブラリ、数十の高性能データムーバー、大規模40GbEネットワーク、数百の高性能テーブドライブ、約100,000個ほどのテープカードリッジで構成されている。このストレージシステムはBlue Watersスーパーコンピュータを使用する科学者やエンジニア向けに開発されており、研究開発に必要になる大規模データを十分に蓄積できるように設計されている。