軽井沢千住博美術館は、画家・千住博の代表作「The Fall」について、建築家・西沢立衛が増設した展示空間「The Fall room」にて一般公開する。公開開始日は6月5日から。

千住博

「The Fall」(過去の展示風景)

「軽井沢千住博美術館」の内部

「The Fall」は、国際美術展「第46回ヴェネツィア・ビエンナーレ」(1995年)で東洋人初の名誉賞を受賞した、千住博の代表作品。同美術展での公開後は、18年間にわたり倉庫に保管されていた。来場者からの要望や、千住自身の「最良の方法で再びご覧いただける機会を提供できれば」という強い意向、そして建築家・西沢立衛が空間デザインを手がけた専用の展示室によって、このたびの一般公開が実現した。

また、展示空間「The Fall room」は千住の提案に基づき設計されている。コンセプトは"地下宮殿"となっていて、地底湖の岸辺に作品を展示しているようなイメージを具現化しているということだ。