NTTドコモは、FOMAエリアで利用できる車載型パケット対応トランシーバサービスを開発し、従来の業務用無線を利用し、トラックやバスの運行管理、タクシー無線などを利用している法人向けサービスとして2013年9月の提供開始に向け準備を進めていくと発表した。

「車載型パケット対応トランシーバサービス(仮称)の概要」利用イメージ

従来の無線方式を利用するためには独自に基地局の構築や運用を行い、免許の取得が必要な場合もあったが、ドコモのFOMAネットワークを利用することで、基地局の構築コストを抑え、運用にかかる稼働を削減することができるようになる。

開発した、車載型パケットトランシーバサービスは、音声通話(半二重通信)やデータ通信だけではなく、全国のFOMAエリアにおいてトラックやバス等の運行管理や配車システムと連携する機能を有した音声端末となっており、「全国のFOMAエリアおよびFOMAプラスエリアで音声通話やデータ通信が可能」、「従来の業務用無線のような無線免許申請や無線資格従事者による工事が不要」、「簡易の位置情報表示サービスを提供予定(要オプション契約)」、「バスロケーション等の運行管理システムと外部インタフェースにより連携が可能」といった特徴がある。

対応機種(トランシーバ端末)は「富士通テン社製」、「モバイルクリエイト社製」の2商品。

左から「富士通テン社製」「モバイルクリエイト社製」