NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、エンタープライズ向けクラウドサービス「Bizホスティング Enterprise Cloud」において、「コンピュートリソース(専用機器)」のメニューとして、ストレージの処理能力を従来比で約3倍に高速化したストレージメニュー「Premium Plus」、仮想サーバ全体をバックアップする「イメージバックアップ」、テンプレートから簡単にOracle、SQL Serverを構築できる「データベースライセンス」、そして、クラウド環境のセキュリティを強化する「ネットワークプロファイリング」、「リアルタイムマルウェア検知」を、4月22日より提供開始すると発表した。

「Bizホスティング Enterprise Cloud」のイメージ

「Premium Plus」は、データベースやデータ解析などアクセス頻度の高い重要なシステム向けに、ストレージの処理能力を従来の「Premium」に比べ約3倍に高速化し、高負荷時でも十分に対応可能なストレージ性能と高い信頼性を実現する。価格は、3TBの月額41万2,000円から。

「イメージバックアップ」は、システム領域も含めて仮想サーバ全体をバックアップする。これにより、仮想サーバの故障発生時などファイル単位でのリストア作業を行う必要がなくなるため、迅速な復旧が可能となる。バックアップスケジュールは、スポット/日次/週次/月次から選択可能。価格は、バックアップ取得/リストアが回数ごとに8円/GBで、保管料金は日数ごとに0.5円/GB。

「データベースライセンス」では、Bizホスティング Enterprise Cloud上で使用するOracleとSQL Serverのデータベースライセンスを月額料金で提供する。データベースアプリケーションがインストールされた状態の仮想サーバテンプレートを提供されるため、サーバ個別にインストールする必要がない。価格は、Oracle Standard Edition One 11g R2が、分単位で0.418円(月額上限1万円)、SQL Server 2008 R2 Standardが1vCPU/2vCPU時月額3万5,000円。

「ネットワークプロファイリング」は、Bizホスティング Enterprise Cloud上の不正アクセスやウイルスのモニタリングを行い、専門のセキュリティ分析官によるアドバイザリーレポートを行う。専門分析官が、従来のIDS/IPSのシグネチャーやウイルス対策のパターンファイルでは危険と判定されない通信も含めて分析する。料金は初期費用が27万5,000円、月額料金が35万円。

「リアルタイムマルウェア検知」では、Bizホスティング Enterprise Cloud上のメール添付ファイルやインターネットからのダウンロードファイルの解析を行う。料金は初期費用が97万5,000円、月額料金が48万円。

なお、価格はすべて税別となっている。