富士通は4月15日、企業が財務情報を作成、流通、利用するために標準化された言語「XBRL(eXtensible 0Business Reporting Language)」に対応したソフトウェアの最新版「FUJITSU Software Interstage XWand(フジツウ ソフトウェア インターステージ エックスワンド)V13」のグローバル発売を開始すると発表した。

富士通の「Interstage XWand」シリーズは、技術・性能・標準準拠性の高さから、これまでにスペイン中央銀行、米国証券取引委員会、金融庁のEDINETシステム、東京証券取引所のTDnetシステムをはじめ世界34ヵ国、100を超える機関や企業で採用されており、グローバルでトップシェアを誇る。また、国際標準化団体XBRLコンソーシアムに参加し、仕様策定に積極的に取り組んでおり、新しい仕様を世界に先駆けて製品として提供している。

「Interstage XWand」利用画面図

新製品は、最新仕様「Table Linkbase」に対応したことにより、プログラミングすることなくXBRLデータのテーブル形式への変換や入力フォームの自動生成が可能となり、XBRLデータ表示・編集アプリケーションの開発コストを大幅に削減できる。

また、大規模化が進むXBRLデータの読み込み・検証において、同社従来製品と比べ最大60%のメモリ削減と最大300倍の高速化を実現。これにより、大規模XBRLデータの高速な検証を可能とし、高品質な明細レベルのデータの収集を実現する。

さらに、世界共通の提出者向けルールである「Global Filing Manual」の自動検証機能の提供により、高品質のXBRLデータの作成に貢献。「Interstage XWand Toolkit」のXBRLツールでの検証もサポートしており、自動検証に対応した項目について、エラー箇所を画面やレポートで確認することができる。

標準価格は、実行環境用ソフトウェア「FUJITSU Software Interstage XWand Runtime V13」(プロセッサライセンスまたはユーザーライセンス)が300万円(20ユーザー)より。開発用ソフトウェア「FUJITSU Software Interstage XWand Application Developer V13」(ユーザーライセンス)が50万円より。XBRLツールキット「FUJITSU Software Interstage XWand Toolkit V13」(ユーザーライセンス)が30万円より。2013年7月より順次発売される。