帝国データバンクは3月13日、2012年の広告関連業者における倒産動向などの調査結果を発表した。同調査の倒産動向は法的整理のみを対象としている。

発表によると、2012年の広告関連業者の倒産件数は前年比9.9%増の222件で、3年ぶりに増加。負債総額は同2.8%減の176億1700万円で、小規模倒産が増加傾向にある。

倒産件数・負債総額の推移(発表資料より)

業態別に見ると、広告制作業の倒産件数が前年比18.1%増となっているが、その負債総額は同15.2%減と大きく減少しており、小規模倒産が特に多かったことがうかがえる。

業態別の倒産件数(発表資料より)

業態別の負債総額(発表資料より)

また同社の取材によると、2012年に倒産した222社中、1割超の25社が東日本大震災の影響を受けていたという。なお、2013年のデータも公開されており、1月~2月は前年比で倒産が減少しているが、震災の影響を受けた倒産企業の割合は増加している。

震災関連倒産の割合(発表資料より)