米A10 Networksの創業者でCEOのリー・チェン(Lee Chen)氏

A10ネットワークスは1月23日、2013年度の事業方針に関する記者発表会を開催。米A10 Networksの創業者でCEOのリー・チェン(Lee Chen)氏は、冒頭、昨年の同社の業績に触れ、「2012年は31%の成長を実現し、すばらしい年であった。我々の目標は、SDNのリーダー、イノベータになることで、ACOSというOSはそのための理想的な製品だ。最近は、コントロールとデータを分離すべきではないかという意見があるが、ACOSは最初から分離されている。また、多様な用途での適用性もある」と、最近注目されつつあるSDN(Software Defined Network)でもリーダーになれるとの自信を示した。

SDNプラットフォームとしてのACOS

また、同氏は2013年下期にACOSの新バージョン 3.0をリリースすることを発表。「2013の下期には、新しいハードウェアフォーム(40G、100G)を搭載するACOS 3.0を発表する。3.0では、パフォーマンスに影響を与えることなく、複数アプリを搭載可能になる。また、管理も簡単になり、この製品で、SDN市場に本格的に入っていいく」と述べた。

今年の下半期にリリース予定のACOS 3.0。既存の64ビット製品にも対応する

また、同社製品の強みについては、「パワフルで小さいという特徴があり、サービスプロバイダに強い。ACOSは純粋なソフトウェアなので柔軟性もあり、世の中のデマンドにスピーディに追随できる」と述べた。

同氏によれば、現在同社の売り上げ比率は、75%がサービスプロバイダ、20%がエンタープライズ領域、5%がクラウド領域だというが、今後3年を目処に1/3ずつのシェアにしていくつもりだという。

リー・チェン(Lee Chen)氏は同社のSDNにおける優位性としては、パフォーマンス、OpenFlowへの統合、プログラマビリティと自動化、DPI((Deep Packet Inspector) によるトラフィック操作、開発スピードなどを挙げた。

A10のSDNにおける優位性

そして、同氏は、2013年の注力分野として、「ユニファイドアプリケーションプラットフォーム」、「サービスプロバイダ」、「クラウド」、「セキュリティ」を挙げた。

2013年の注力分野

A10ネットワークス 代表取締役社長兼CEO ヴァイスプレジデント南アジア 小枝逸人氏

また、A10ネットワークスの日本における2013年の事業方針については、A10ネットワークス 代表取締役社長兼CEO ヴァイスプレジデント南アジア 小枝逸人氏が説明。

同氏は2012年を振り返り、日本は3年で10倍、東南アジアは1年で120%の成長を遂げるなど、大幅に成長したすばらしい年であったと評価。ワールドワイドのテクニカルサポートを日本に組織し、「お客様をサポートする体制、成長する基盤ができた」と述べた。

2009-2011の製品販売シェア

小枝氏は業績が好調の背景には、市場に大きな変化があると指摘。具体的には、先進国から発展途上国への地理的なトレンドの変化、PCからスマートデバイスへの端末トレンドの変化、帯域からセッション、QoSからQoEというテクノロジートレンドの変化、製品からDC/クラウドサービスへのサービス指向トレンドの変化があると指摘した。

市場トレンドの変化

同氏は「A10はスマートデバイスと一緒に伸びている会社で、他社はPCのトラフィックともに伸びてきている」と他社との違いを語った。

また、今後の方向性については、「選択基準は機能ではなく、お客様の問題解決するソリューションであり、これからはソリューションを提供する会社になる。そのために3つのExcellencyを徹底的に追求していく」と述べた。

3つのExcellency