Qt - A cross-platform application and UI framework

Qtプロジェクト及びDigiaは19日(米国時間)、Qtの最新版となる「Qt 5.0」を公開した。QtはC++で開発されたクロスプラットフォームアプリケーション/UIフレームワーク。デスクトップ環境のGUIツールキットとして利用されているだけでなく、HTML5/JavaScript機能の取り込みやプログラミングを必要としないUI構築機能、様々なライブラリを提供することで多様なデバイスで活用されている。

Qt 5.0における主なハイライトは次のとおり。

  • OpenGL scenegraphベースのQt Quick 2を採用
  • 新たなGUIクラス、QWindow/QScreen/QSurfaceFormat/QOpenGLContextを追加
  • Qt CoreにJSONやPerl互換の正規表現などをサポート
  • Qt NetworkにIPv6及びデュアルモードネットワークの対応強化やSSL認証拡張機能へのサポートを追加
  • 新たなQMLエンジン及びバックエンドインタフェースを導入
  • JavaScriptエンジンにV8を採用

詳細な機能についてはWikiが参考になる。Qt 5.0のソースコードはLinux(32/64ビット)、Mac、Windows向けに公開されている。プロジェクトでは5.0に存在するいくつかのバグを認識しており、来年の1月末にパッチを適用した5.0.1のリリースを計画している。また、来春に安定性及びQt 3D及びQt Sensorsなどのモジュールに焦点を当てたQt 5.1の公開を目指しているという。