伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)とSAS Institute Japan(以下、SAS)は10月17日、ビッグデータ分野における協業を強化すると発表した。それに伴い、CTCは、SASのインメモリ・アナリティクス製品「SAS Visual Analytics」の取リ扱いを開始する。

「SAS Visual Analytics」データ準備ウィザード

地理的な可視化

CTCは、本製品により売上分析や、マーケティング、新商品開発などビッグデータの戦略的なビジネス活用を検討する企業に、顧客のデータを使った導入前の事前検証から、システム構築、導入、導入後の技術支援までをワンストップで提供する。

「SAS Visual Analytics」は、従来のデータベース管理システムでは扱えない大量データをリアルタイムに近い時間で探索できるインメモリ・アナリティクス製品で、インメモリ分析エンジン「SAS LASR Analytic Server」を基盤にしている。

また、ビジュアル・インタフェースを備え、データ統合、データ抽出・変換、データ蓄積、管理・分析の各種機能をオールインワン提供し、本製品のみでビジネス・アナリティクス(BA)環境を構築することが可能。業界標準のブレードサーバをベースに、Hadoop分散ファイルシステムを利用する

そのほか、レポートやダッシュボードは、Webブラウザやタブレット端末などのモバイルデバイスで利用可能。

レポートの作成と、Web、iPadへの公開

両社の役割は、CTCがSAS Visual Analyticsをベースとした顧客のBI/BA導入をトータルで支援し、SASが技術支援を行う。動作検証は、CTCのマルチベンダー環境の総合検証センター、テクニカルソリューションセンターで、共同で実施。デルの協力により、ハードウェアとソフトウェアのオールインワンパッケージも用意しており、顧客の早期のBI/BA導入を支援する。

売上目標は、システム構築やハードウェアなどを含め3年間で30億円。