日立ソリューションズは10月10日、米Cloudera社(以下、Cloudera)とグローバルでの販売代理店契約を結び、オープンソース分散処理基盤「Apache Hadoop」を導入する上で必要な専門家のサポートサービスや、各種管理ツールをサブスクリプションモデルで提供する「Cloudera Enterprise」の販売を開始すると発表した。価格は個別見積もり。

「Apache Hadoop」は大容量のデータを自動的に分割し、効率的な分散処理を実現するオープンソース化されたJavaソフトウェアの基盤となっている。企業は「Apache Hadoop」を導入する際、「Cloudera Enterprise」を活用することにより、システム開発の効率化、運用管理のコストや手間の削減、安定稼働、トラブルの早期解決を図ることが可能となる。

「Apache Hadoop」特徴

Clouderaは「Apache Hadoop」を活用し、構造化データと非構造化データすべてをまたいだデータ分析を可能にする、ビッグデータのためのオープンソーステクノロジー「Cloudera's Distribution including Apache Hadoop」を開発。また、企業内で本格稼働させるための各種管理ツールや、専門家によるサポートサービスをパッケージ化した「Cloudera Enterprise」をサブスクリプションモデルで提供している。

(左)オープンソーステクノロジー「Cloudera's Distribution including Apache Hadoop」概要、(右)「Cloudera Enterprise」概要

日立ソリューションズは、基幹システムにも「Apache Hadoop」を利用したいという顧客のニーズの高まりに応えるため、システム開発の効率向上とシステムの高信頼性を両立する「Cloudera Enterprise」を採用し、「オープンソース分散処理基盤 Apache Hadoop導入ソリューション」の強化を図る。

今後、日立ソリューションズは日立グループ各社が提供する製品・サービスと「Cloudera Enterprise」との連携を推進し、顧客にビッグデータの利活用を通じた新たな価値を提供していく。また、企業システムとの連携を期待される顧客向けに、日立製作所の統合システム運用管理「JP1」との連携や、サーバーの購入と同時に「Cloudera Enterprise」が利用可能となるアプライアンスサーバの提供を予定している。