日立システムズは9月24日、介護・福祉事業者向け業務管理システム「福祉の森FUTURE」シリーズで介護サービス事業者の業務を支援する「訪問介護システム」の機能を強化したと発表した。

具体的には、日立製作所のデジタルペンソリューションと連携し、訪問記録用紙に手書きした情報を電子化して業務システムで利用できる訪問介護システムの提供を開始する。同システムは10月より予約受付を開始し、2013年春から提供開始する。

デジタルペン解説図

デジタルペンに対応した訪問記録用紙

「福祉の森FUTURE」は高齢者や障がい者などの生活を支えている介護・福祉事業者の事務処理や介護・福祉スタッフの作業を支援するトータルシステム。同システムがデジタルペンソリューションと連携することにより、ヘルパーがデジタルペンで訪問記録用紙に記入した内容が電子化されてペンに記録され、PCに接続する専用機器(クレードル)に差し込むだけで、介護請求に必要な情報を「訪問介護システム」に自動で取り込むことができるようになる。

デジタルペンには超小型カメラが内蔵されていて、「デジタルペン対応用紙」の特殊なドットパターンをカメラで読み取り、帳票の種類と紙面の位置情報を認識するため、紙とペンがあれば手書きの文字を電子化できる。

これにより、介護サービス事業者の業務効率化や、訪問記録用紙への記載情報電子化による訪問記録用紙の散逸防止が実現できるとのこと。また、デジタルペンに保存された利用者情報も暗号化されているため、デジタルペン紛失時の情報漏えい防止も可能になるという。