NEC、ブラジルでサッカースタジアムの統合ICTインフラの設計・構築受注

NECは8月27日、中南米地域の大手ゼネコンOASの子会社であるConstrutora OAS(以下、OAS Arenas)と協業し、ブラジルのポルトアレグレ市に新たに建設される名門サッカーチーム「グレミオ」のスタジアムのICTインフラ整備プロジェクトに参画すると発表した。

グレミオの新スタジアムは、中南米地域でも有数の、最新鋭の設計・最先端技術を採用した多目的施設で、FIFAの基準を満たした6万人を収容するスタジアム。ブラジルの私営スタジアムとしては初めて、GBCによるLEED規格に準拠しサステナビリティ(持続可能性)や自然環境保護に配慮した施設となっている。

NECは、同スタジアムに向け、IPデータネットワーク、通信ネットワーク、監視カメラ246台によるセキュリソリューション、音響システム、火災検知システム、ビル管理システム等と、これらを総合的に管理する統合ICTインフラの設計・構築を担当する。システムはスタジアムのオープンと同時の、2012年12月稼動開始を予定している。

ブラジルは、2014年のFIFAワールドカップおよび2016年のオリンピック開催を控え、新たな競技場の建設や、競技場周辺地域をイベント終了後も継続して発展させるために、次世代スマートシティ開発が各地で計画されており、NECは既に、中南米においてスマートシティプロジェクトに参画している。パブリックセーフティ等のICTソリューションで多数の実績を有するNECラテンアメリカのコンピテンスセンターを中心に、ICTを駆使した次世代都市インフラの提案を加速していく。