NECは、同社の顔認証技術の顔検出/顔照合エンジン「NeoFace」が東北大震災の被災者の写真検索技術として導入されたと発表した。

リコーは、東日本大震災の被災地で回収された 写真やアルバムを洗浄して持ち主に返却する震災復興支援事業「セーブ・ザ・メモリー プロジェクト」を行っており、「NeoFace」はこのプロジェクトの中で利用される。

これまでは、写真が発見された地域名や写真に関連するキーワードなどを入力して写真の範囲を絞り込み、その中から写真を探していたため、膨大な枚数の写真の中から1枚ずつ確認する作業が必要だったという。

今回「NeoFace」の導入により、デジタルカメラで撮影した顔写真(画像)を取り込み、予め写真センターに登録されている回収された写真のデータと照合することで、本人に近い顔が抽出され、そこから本人・親戚などの写真を見つけることが可能となる。

「セーブ・ザ・メモリープロジェクト」使用方法

実装されている顔認証技術は、米国国立標準技術研究所が実施したベンチマークテストにおいて第1位の評価を獲得したもの。また、この技術は、日本だけでなく、香港やチリなど多数の国において、警察・司法・入国管理機関からアミューズメント施設まで幅広く活用されている。