凸版印刷は、地域全体の電力負荷平準化と低炭素化に貢献するため、経済的なインセンティブを付与することによるピークオフ効果および経済効果を検証する実証実験を、北九州市にて実施すると発表した。実験期間は2012年8月から2013年3月まで。実施地域は、福岡県北九州市八幡東区東田地区。

この実証実験は、2010年4月から経済産業省が推進している「次世代エネルギー・社会システム実証」地域の1つである北九州市における「北九州スマートコミュニティ創造事業」の一環として実施される。

実験では、住民が地球環境や電力系統、コミュニティに貢献する行動を取った際に、割引やポイントなどインセンティブを提供する。具体的には、実施地域にて、スマートメーターを設置している約200世帯を対象に、ピークオフのための外出施策としてタイムセール用クーポンなどを配布する。また、「地域エネルギーマネージメントシステム(CEMS)」を活用し、電力ピーク時間に利用できる商業施設などのお得な情報を配信。電力ピーク時の外出ならびに経済活動を促すことで、家庭での電力使用量を削減する。

実験の概要