J.D.パワー アジア・パシフィックは6月21日、2012年米国自動車初期品質調査(Initial Quality Stedy:IQS)結果をまとめ、発表した。同調査は、2012年型の乗用車、ライトトラック、マルチアクティビティ車を購入・リース契約した7万4,000人以上の対象者に、購入(またはリース)後90日たってから228の不具合項目について聞いたもの。

2012年の初期品質の業界平均100台当たりの不具合指摘件数(Problems per 100 Vehicles)は、昨年より5件改善し、102PP100だった。これは、2011年から5%改善したことになる。

大半の分野が昨年度より向上しているなか、オーディオ/エンターテインメント/ナビゲーションシステムの不具合指摘件数が2011年から8%増加しており、例外となった。2006年以降、他の分野では平均24%改善している反面、この分野では45%も指摘件数が増加しており、これは近年の継続的な傾向となっている。

2012年IQSでランキング対象となった34ブランドのうち、2011年より向上したブランドは26、低下したのは5ブランドだった。

2012年ブランド別ランキング 資料:J.D. パワー アジア・パシフィック 2012年米国自動車初期品質調査

レクサスは、平均不具合指摘件数が73PP100で、ブランド別ランキングで2年連続第1位となった。ジャガーとポルシェは共に75PP100で同率第2位。今回の調査で不具合指摘件数が最も改善されたのはジャガーで、昨年から39PP100減少し、20位から躍進し、キャデラック(80PP100)とホンダ(836PP100)がそれに続いている。