富士通は、東京大学情報基盤センターの新スーパーコンピュータシステム「Oakleaf-FX(オークリーフエフエックス)」の構築が完了し、4月2日より稼働すると発表した。6月末までの 3カ月間は「試験運転期間」として、利用負担金無料でサービスを提供する予定。

「Oakleaf-FX」

「Oakleaf-FX」の計算ノードには、同社のスーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10」4,800ノード(計50ラック)が採用されており、ピーク性能1.13 PFLOPSを有する国内最大級のシステム。従来システムと比較してピーク性能、消費電力あたりの計算性能ともに約8倍となる高性能・低消費電力を達成している。

また、周辺システムとして同社のPCサーバ「PRIMERGY」74台、ストレージシステム「ETERNUS」234台、ペタスケールシステムに対応したHPCミドルウェア「Technical Computing Suite」とそのコンポーネントである大容量、高性能、高信頼分散ファイルシステム「FEFS」などをあわせて導入している。

新システムは、千葉県柏市の東京大学 柏の葉キャンパス第二総合研究棟に設置され、さまざまな科学技術分野(地球科学、宇宙物理学、地震学、気候モデリング、材料科学、エネルギー、生物学、流体力学、固定力学)のほか、東京大学大学院で実施されているHPC(High-Performance Computing)教育にも活用する。