NECは3月26日、提供している信販クレジットカード総合サービス(マルチファンクション・クレジット・サービス)が、アイアに採用されたと発表した。今回のアイアの採用は、アパレル業界として、また新規ハウスカード事業者へのサービス提供として初となる。

「MCS:マルチファンクション・クレジット・サービス」利用イメージ

NECは今回のアイアと同様に、新規カード事業者が最小限の機能で迅速にサービスを開始できることを可能にするスタートアップ版を、ヴィンキュラムジャパン(以下、VJC)との協業により実現した。

今回の導入においては、VJCが提供機能範囲検討し、運用教育を担当した。NECがスタートアップ版としてのサービス体系を整備し、アパレル等流通・サービス業務のシステム構築ノウハウを有するVJCのノウハウをMCSへ適用し、さらに今後はVJCと販売連携を行う。

NECでは、大手通信販売系のクレジット会社のサービス提供基盤の構築実績や、小売・スーパーへのASPサービスで培ったノウハウを基に、クレジットカードに関わるさまざまな業務(申込み~審査~貸付~顧客取引~債権管理等)を標準化し、クラウドサービスとしてSaaS型で提供する。

今回の新規事業者向けスタートアップ版のサービスは、提供機能を限定し、既存のサービス内容のまま利用する事でコストを軽減し(従来の同サービスの3割減程度)、短納期での導入が可能となる。顧客のカード事業の立ち上げへのコンサル業務も同社で対応可能で、事業計画から認可に至るまで支援を行う。