キヤノンITソリューションズとネットワンシステムズは2月7日、キヤノンMJアイティグループホールディングス(以下、キヤノンMJ-ITHD)を含むグループ会社8社の音声ネットワークをシスコシステムズのユニファイド・コミュニケーション・システムを活用して構築したと発表した。

今回構築したシステムは、シスコシステムズ製データセンター・プラットフォーム「Cisco Unified Computing System」(以下、Cisco UCS)、ユニファイド・コミュニケーション・システム「Cisco Unified Communication」(以下、Cisco UC)、ヴイエムウェア製仮想化プラットフォーム「VMware ESXi」で構成される。

CiscoUnified Communication システム概要図

キヤノンMJ-ITHDは関東圏内に点在する11拠点を、天王洲・三田・新川崎の3拠点に統合した。この統合により、約4,000人の社員が移動することになり、グループ会社が個別に運営管理していた音声ネットワークをIP電話システムに移行し、グループ会社間の連携促進と運用費用を削減する方針を掲げた。

これに対し、キヤノンITSとネットワンシステムズは、Cisco UCSとVMware ESXiによって仮想化されたプラットフォーム上でCisco UCを稼働させることにより、サーバの台数と運用管理コストの削減を実現した。キヤノンITSはグループ各社からの要件集約などプロジェクトマネジメントを、ネットワンシステムズはCisco UCの設計・構築作業を担当した。

今回サーバの台数を、これまでは呼制御システム「Cisco Unified Communication Manager」用サーバ5台、ユニファイドメッセージングプラットフォーム「Cisco Unity」用サーバ2台、プレゼンス管理システム「Cisco Unified Presen用サーバ2台の合計9台のサーバを必要としていたところ、3台に削減した。