To enable Web applications to maintain bidirectional communications with server-side processes, this specification introduces the WebSocket interface.

WebSocketが「RFC 6455 - The WebSocket Protocol」として公開された。Proposed Standardの段階にあり、以降ドラフトを経て標準として確定されることになる。実験的な取り組みが続いていたWebSocketだが、これでかなり実現が確実な技術として後ろ盾を得ることになる。

WebSocketはWebサーバとブラウザが双方向通信を実現するための規約。従来の方法は双方向通信を想定しておらず、双方向通信を実施するために複数のHTTPリクエストを送信する必要があるなど、必ずしも効率が良いとは言えない面があった。WebSocketはそうした非効率面を改善する効果が見込まれており、Webアプリケーション開発において重要な位置を得ることになると見られている。

最初のWebSocketプロトコルが「draft-ietf-hybi-thewebsocketprotocol-00」として提案されたのは2010年5月。そこから何度か変更を経ており、その間には非互換の変更なども発生している。RFCのProposed Standardになるにはある程度十分な議論が済んでいる必要があるため、WebSocketに関しても有識者の間で概ねコンセンサスがとれたとみてよいだろう。WebSocketは当初からインターネット標準とすることを目的として取り組まれており、Proposed Starndardの段階ですでに複数のブラウザに実装されている。標準規約になるのもそう遠い先の話ではないだろう。