IDC Japanは11月14日、国内におけるクライアントPC市場の出荷実績値を発表した。これによると、2011年第3四半期(7~9月)の国内クライアントPC出荷台数は、ビジネス市場が199万台(前年同期比3.8%減)、家庭市場が188万台(同16.1%増)の計386万台(同4.9%増)となったという。

ベンダー別の出荷台数では、NEC レノボ・ジャパン グループが首位を獲得し、これに、富士通、東芝、ヒューレット・パッカード(以下、HP)が続き、上位4社に順位の変動はなかった。

NEC レノボは、国内で初めて単独で四半期の出荷台数が100万台を超えて105万台に達し、シェアが27.3%になった。昨年同期のNECとレノボの合計の出荷台数と比較すると、8.6%増と全体平均の4.9%増を上回るプラス成長を維持している。

富士通は、前年同期比9.6%増とプラス成長になった。ビジネス市場では、同2.3%減となったが、家庭市場ではポータブルPCの出荷が好調で、34.3%増となった。

東芝は、前年同期比13.6%増の2ケタ成長となり、上位5社の中で唯一、3期連続のプラス成長を維持した。ビジネス市場では大企業向け出荷が堅調に推移し、家庭市場ではデスクトップPCの出荷増が寄与して、共にプラス成長となった。

HPは、前年同期比3.0%減のマイナス成長になった。家庭市場では同39.1%増と大きく伸ばしたが、ビジネス市場では、中小企業向けの出荷が伸び悩み、マイナス成長となった。

2011年第3四半期 国内クライアントPC出荷台数 トップ5ベンダーシェア 対前年成長率(実績値) 資料:IDC Japan