大日本印刷(DNP)は、電子透かし技術を活用したスマートフォン向け情報配信サービス『QUEMA(キューマ、QUick and Easy Media Access)』の提供を開始すると発表した。

QUEMAは、人間の目で識別できないデジタルコードを印刷用データに埋め込む電子透かし技術と、そのコードを読み取る電子透かしリーダーのアプリケーションを組み合わせたもので、雑誌やチラシなどの写真や絵柄をスマートフォンのカメラで撮影すると、関連する映像や音声などを閲覧できるサービス。

印刷された2次元コードを携帯電話のカメラの2次元コードリーダーで読み取ることで、商品の詳細情報を提供したり、キャンペーンサイトなどに誘導するプロモーションを展開する企業は多いが、その場合、チラシやパンフレットに2次元コードを印刷する必要があり、「デザインをくずしたくない」などの要望も多いという。

QUEMAでは、アプリケーションをダウンロードし、スマートフォンで印刷物の写真や絵柄を撮影すると、印刷物に埋め込んだ電子透かしを読み取り、その写真や絵柄などに関連する動画や音声などが再生される。

操作イメージ:ペルソナ4の事例

コンテンツの配信方式は2種で、電子透かしリーダーのアプリケーションに同梱したコンテンツを再生する「コンテンツ内包型」と、ウェブサイトに誘導してコンテンツを提供する「インターネット接続型」がある。

外見上は同じデザインの印刷物でも、異なるデジタルコードを埋め込めるため、設置場所ごとにチラシやポスターなどに埋め込むデジタルコードを変えることで、多様なコンテンツを提供できるという。

2011年9月15日時点の対応機種は、iPhone3G/3GS/4およおびNTTドコモのGaraxy S/Xperia/Xperia arc、auのIS04。