The World Wide Web Consortium

W3CのSVGワーキンググループは8月16日(米国時間)、SVG 1.1の第2版となる「Scalable Vector Graphics (SVG) 1.1 (Second Edition)」がW3C勧告になったことを発表した。SVG 1.1は2Dベクタグラフィックやベクタ/ラスタ混在グラフィックをXMLで表現するためのモジュール化された言語。グラフィックアプリケーションで利用されているほか、Webページにおいてスケールする画像データ、インタラクションやアニメーションのデータ形式として利用されている。

SVG 1.1 第2版では、第1版を公開してから発見された仕様上の問題がすべて修正されているほか、ドキュメントとしての読みやすさを向上させるためのスタイルの変更、そのほか解釈が曖昧だった部分をはっきりさせるための変更などが実施されている。

Webページにおいてインタラクティブまたはアニメーションするグラフィックを実現しようとした場合、標準規約としてはHTML5 CanvasまたはSVGが代表的な選択肢となる。Canvasはビットマップデータの表現、SVGはベクタデータの表現という違いがあるほか、CanvasはJavaScriptからの操作、SVGはXMLでデータを表現するという違いある。SVGはベクタ表現であるため、拡大や縮小しても綺麗に表示させることができるという特徴がある。