東京商工リサーチは8月9日、2011年3月期の国内107銀行を対象とした調査「国内銀行の平均年間給与」の結果を発表した。これによると、平均給与は4年ぶりに前年を上回ったが、増加額は1,000円で、ピークだった2007年3月期からは42万1,000円ダウンしている。

銀行107行の2011年3月期の平均年間給与は604万9,000円。前年実績を上回ったのは大手行3行、地方銀行32行、第二地銀17行の計52行(構成比48.5%)で、前年の11行から大幅に増えた。全体では2007年3月期(647万円)をピークに3年連続で減額が続いていたが、2011年3月期は4年ぶりに増加に転じた。

業態別では、大手行が726万9,000円(前年同期比12万6,000円減、同1.7%減)、地方銀行が630万1,000円(同1万9,000円増、同0.3%増)、第二地銀が541万3,000円(同7,000円増、同0.1%増)と、大手行が3年連続で減少した一方、地方銀行と第二地銀は4年ぶりに増えた。

平均年間給与トップは、前年2位のみずほコーポレート銀行が唯一800万円台を守り、5年ぶりにトップに返り咲いた。第2位は前年5位の三菱東京UFJ銀行、第3位は同4位の静岡銀行が繰り上がった。前年まで2年連続でトップだった新生銀行は4位へ、同3位のあおぞら銀行は5位へ、それぞれランクダウンした。

2011年3月期の国内107銀行の平均給与(業態別) 資料:東京商工リサーチ