富士通は7月26日、2010年度より第一三共の各業務システムを同クラウド基盤に順次移行する大規模なプロジェクトに着手しており、100台強の仮想サーバが稼働していることを発表した。同プロジェクトは2014年までに完了する予定。

今回のプロジェクトでは、仮想化技術で既存PCサーバの台数を約8分の1に集約するほか、従量課金型のクラウドサービスによってシステム運用の効率を大幅に向上させる予定。環境面においても、従来に比べて消費電力を大幅に削減して年間約600トンのCO2排出の抑制が可能となる。

第一三共のセキュリティポリシーに対応した信頼性の高いプライベートなクラウド環境を実現するため、両社のデータセンターを結ぶセキュアな専用線も整備する。