ソニー、Fox.comなどの企業や政府機関へサイバー攻撃を仕掛けたハッカー集団のLulzSecurity(LulzSec)が6月25日、Twitterと組織のWebサイトで解散宣言を発表した。「50日が経過した」という以外、理由らしき理由は明かしていない。

LulzSecはここ数カ月、企業や政府のWebサイトを攻撃し、そこで得た情報を公開してきた。ターゲットには、ソニー、セガ、任天堂などのゲーム企業、米中央情報局(CIA)、連邦捜査局(FBI)などの政府組織などが挙げられる。

25日付けの「最後のリリース」とする声明文でLulzSecは、「荒々しく難しいインターネットという海に向かって、控えめな船を出航させて50日が経過した」とし、その間、企業、政府、一般市民を混乱させ暴露してきたと記している。同時に、信じられないくらいのサポートを得たとも書いている。

グループはAntiSecの動きを信じており、自分たちが活動を止めた後にもアンチセキュリティの動きが存続することを願う、とも記している。Twitterでは、アンチセキュリティ活動は今後、Anonymousに参加するよう呼びかけている。Anonymousは数年前から存在するインターネット上のゆるい集まりで、政治的な抗議運動としてOperationを展開している。LulzSecは2011年春に、Anonymousからスピンオフしたといわれている。

英国では先週、19歳の少年がサイバー攻撃容疑で逮捕されている。LulzSecはこの少年はメンバーではないとツイートしていた。