10日間にわたって続いていた米3PARを巡る米Dellと米Hewlett-Packard (HP)の買収合戦だが、最終的にHPが買収することで決着したようだ。

買収額引き上げを示唆していたDellだが、HPが9月2日になり1株あたり33ドルでの買収提案へと引き上げたことで、最終的にDellは買収断念を発表した。今年いっぱいでの買収完了見込みをHPが発表する一方で、交渉が破談したDellは、ペナルティとして7200万ドルの対価を得ることになるとみられる。

8月27日にDellの買収額引き上げに応じる形で1株あたり30ドルの提案額への修正を行っていたHPだが、米Wall Street Journalの記事によれば、Dellが9月1日の夜に1株あたり32ドルへの買収額引き上げを示唆したことで、翌2日に提案額を1株あたり33ドルに再修正、これが結果としてDellに3PAR買収を断念させることとなったとされている。

既報の通り、Dellは1株あたり30ドル以上への引き上げには消極的だったとみられ、比較的短期間での決着となった。だが当初11億ドルだった買収総額は、わずか10日間を経て23億5000万ドルと2倍規模にまで膨らんでおり、ITベンダー間での生き残りをかけた買収合戦の激しさを物語っている。