「iPhoneではじめるOpenGL ESプログラミング」(酒井裕司著) 3,129円

毎日コミュニケーションズは、iPhoneアプリの開発本「iPhoneではじめるOpenGL ESプログラミング」を発売した。

本書の特徴は、OpenGL ESによる3Dプログラミングにフォーカスしていること。iPhoneで動くゲームや、3D的表現をコンテンツにしたい場合、3Dプログラミングの知識とテクニックが必要になる。しかし3Dプログラミングは専門性が高く、代数幾何学や物理演算の知識が必要で、3D初心者には敷居が高い。そこで本書では、それらの人向けに、できるだけ専門用語や数式を使わずに3Dプログラミングを解説している。理論を頭で理解するよりも、実際にサンプルを作成し、試行錯誤を行うことで、基本的なことを体得することに重点を置いた構成となっている。

OpenGL ESは、3DグラフィックスライブラリであるOpenGLを、組み込みシステムなどリソースの少ないデバイスでも動くようにしたライブラリ。大きく分けてOpenGL ES 1.xとOpenGL ES 2.xの2つのバージョンがあるが、本書ではiPhone 3Gから動作するOpenGL ES 1.xを使って解説している。OpenGL ESはWindows MobileやAndroidでもサポートされているので、iPhoneアプリ開発だけでなく、ほかのスマートフォン用に3Dコンテンツを制作したい人にも、本書は役立つことだろう。