日経HRは6月4日、転職情報サイト「日経キャリアNET」の会員750人を対象に実施した、今年子どもが就職活動をすると仮定して「息子、娘に入社してほしい企業」に関する調査結果を発表した。

「息子に入社してほしい企業」の第1位に選ばれたのは三菱商事だった。これに、地方公務員、トヨタ自動車、パナソニック、ソニーが続く。年代別で第1位を見ると、20歳代がトヨタ自動車、30歳代が三菱商事、40歳代が地方公務員、50歳代以上がトヨタ自動車となった。

息子に入社してほしい企業を選んだ理由は、第1位が「仕事を通して成長できそう」(41.6%)で、第2位が「仕事が面白そう・楽しそう」(37.2%)、第3位が「安定性がある」(28.3%)という結果になった。コメントから年代別の特徴を見ると、他の世代に比べて、20歳代は安定志向が強く、30 歳代は仕事に成長ややりがいがある企業を望む傾向が強かったことが挙げられている。

「娘に入社して欲しい企業」の第1位は全世代で高い支持を得た資生堂だった。第2位以下は、地方公務員、全日本空輸、三菱商事、ベネッセコーポレーション、三菱東京UFJ銀行となった(ベネッセコーポレーション、三菱東京UFJ銀行ともに第5位)。

年代別で第1位を見ると、20歳代がオリエンタルランド、30歳代が資生堂、40歳代が地方公務員、50歳代以上が地方公務員となった。

「娘に入社して欲しい企業」を選んだ理由は、20 歳代が「安定性がある」、30歳代が「仕事内容が面白そう・楽しそう」、40 歳代と50 歳代以上は「仕事を通して成長できそう」が最も高い割合になった。息子と比べて、娘に対しては「将来性」「企業理念」「福利厚生」をより求めるという特徴が挙げられている。

息子に入社してほしい企業トップ15(左)と娘に入社してほしい企業トップ15(右) 資料:日経HR