Btrfs is a new copy on write filesystem for Linux aimed at implementing advanced features while focusing on fault tolerance, repair and easy administration.

LinuxやFreeBSDなどのUNIX系OSで次世代ファイルシステムの話題や活用が広がっている。FreeBSDではZFSが移植されて以来その話題が絶えることはなく、活用事例が増え続けている。高いスケーラビリティとパフォーマンス、高度で柔軟な機能を備えたこれらファイルシステムには、一度使い出したら二度と止められない便利さがある。

FreeBSDはZFSだが、LinuxではBtrfsがそれに近いポジションにある。Linuxではディストリビューションごとに対応状況が異なり、採用のポリシーも違う。最近話題になっているところを簡単にまとめると次のような状況。

  • モバイルデバイス向けのLinuxディストリビューションMeeGoではいずれBtrfsがデフォルトのファイルシステムになっていくだろうということ、モバイルデバイス用途に適しているなどの理由からBtrfsをデフォルトのファイルシステムに採用 (Re: Btrfs as default file system)
  • Fedoraではインストール時にBtrfsを対象のファイルシステムとして選択可能
  • UbuntuではBtrfsの採用には消極的。Ubuntu 11.04で実験的にBtrfsを利用できるようにし、Ubuntu 12.10またはUbuntu 13.04あたりでデフォルトに採用する方向

Ext4やUFS2、またはこれらの改善版が今度もデフォルトのファイルシステムであり続けるか、ZFSやBtrfsなどの新しいファイルシステムがデフォルトのファイルシステムになっていくかはまだ不透明だが、ZFSやBtrfsなどの活用事例が増えることは間違いない状況。