日本能率協会総合研究所は年3月24日、全国の10代~40代のソーシャルメディアユーザー男女合計1,200名を対象に実施した「ソーシャルメディアに関する利用実態調査」の結果を発表した。同調査では、ソーシャルメディアの利用状況・目的、利用機器について調べている。

ソーシャルメディアの保有アカウント数を聞いたところ、合計4,619アカウントとなり、1人当たりの平均保有数は約4という結果が出た。アカウントが多かったソーシャルメディアの順序は、上からYouTube、ニコニコ動画、mixi。

アカウント(ID)を持っているソーシャルメディア 資料:日本能率協会総合研究所

利用目的は、「自分と同じ関心事・興味持つ誰かを見つけることが出来るから」が39.3%でトップという結果になった。これに、「世の中のニュースや出来事に関する多くの人間の見解を知りたいから」が続き、他人への共感を求めた利用動機が多くの支持を集める結果となったと、同社では見ている。

ソーシャルメディアを利用する機器は、ノートPCが57.3%、デスクトップPCが55.3%、携帯電話が31.3%となり、高機能携帯「スマートフォン」は1,200人233名(19.1%)と最下位だった。

ソーシャルメディアを利用する際に用いるデバイス 資料:日本能率協会総合研究所

同調査では、各機器の利用理由と不満点を聞いている。PC(デスクトップ、ノート)の利用理由として最も支持を集めたのは「画面が見やすいから」(650名、56.6%)で、これに「文字入力のしやすさ」(585名、50.9%)が続いた。不満点は、「外出時に利用しづらい」(452名、39.3%)や「持ち運びの不便さ」(405名、35.2%)が挙がり、携帯性における不便さをユーザーは最も懸念しているという結果に。

一方、携帯電話とスマートフォンの場合、利用理由としては「いつでも持ち歩いているから」(481名、79%)と「いつでも、どこでも好きな場所でも使用できるから」(378名、62.1%)が挙がり、時間と場所を問わない点が最多支持となった。不満点としては、「文字が入力しにくい」(406名、66.7%)、「画面が小さく見にくい」(274名、45%)が挙げられた。

同調査ではスマートフォンについてより詳細に調査している。スマートフォンの利用者の94%と大多数が機能性に不満を持っていることがわかった。不満点のトップ5は、「バッテリー交換ができない」(263人、70.5%)、「文字が打ちにくい」(202人、54.2%)、「赤外線通信ができない」(195人、52.3%)、「おサイフケータイが使えない」(181人、48.5%)、「ワンセグが使えない」(159人、42.6%)となっており、いずれも携帯電話に付与されていた機能がないことへの不満と同社では見ている。