マカフィーは、アドビ システムズ社の「Adobe LiveCycle Rights Management ES2」と連携した情報漏えい防止ソリューション「Host Data Loss Prevention 9.0」を3月23日より提供開始すると発表した。

Adobe LiveCycle Rights Management ES2は、電子フォームやプロセス管理、ドキュメント生成といった機能が一体化されたアドビ システムズ社の統合J2EEサーバソリューション「Adobe LiveCycle Enterprise Suite 2」の製品群において、ドキュメントに対するアクセス権や使用権限の設定など、主としてコンプライアンス対応面での機能強化の役割を担う製品。

今回マカフィーから発売されるHost Data Loss Prevention 9.0は、両社が2009年9月に締結したグローバルアライアンスに基づいて開発・提供が行われるもので、Adobe LiveCycle Rights Management ES2の機能を強化するほか、より容易に重要なビジネス情報を保護できるようにするという。

Host Data Loss Prevention 9.0の主な新機能は以下の通り。

  • ヒットハイライト
    証拠ファイルを保存したデータベースとは別に、ルール違反を引き起こしたテキストをハイライト表示する(Googleの検索結果のようなHTMLページを提供する)。これにより管理者は、ルール違反が発生した箇所を迅速に特定することができる。

  • リムーバブルデバイスの制御機能の強化
    USBメモリなどのリムーバブルデバイスからのアプリケーション実行を制御することで、マルウェア感染やアプリケーションの実行を防止することができる。

  • ドキュメントプロパティ定義の強化
    機密データの検出ルールで使用されるドキュメントプロパティ定義が拡張され、機密文書用テンプレートを使ったファイルのメール添付の監視、特定のユーザーが作成したファイルのUSBメモリへの複製を禁止するといった制御が可能。

Host Data Loss Prevention 9.0の価格は1ノード(ユーザー)あたり1万6800円(税込)～となっている。

Host Data Loss Prevention 9.0