日立公共システムエンジニアリング(以下、日立GP)は3月15日、2Xアルファ・ソリューションズとシンクライアント製品の販売代理店契約を締結し、公共団体向けにクライアント仮想化ソリューションを同日より提供開始することを発表した。

同ソリューションはサーバライセンスによる契約形態となるが、同社によると「同時接続クライアントライセンスの同種製品と比較すると、50クライアント利用の場合で、ライセンス費用を約3分の1に抑えることができる」という。さらに、既存のPCをシンクライアントとして利用することもできるため、既存資産も有効活用できる。 また、管理ソフトの「2X Application Server for Windows Terminal Services エンタープライズ版」は各種設定内容が簡素化されているため、パフォーマンスチューニングなどの調整が不要で、専門知識を持った人材がいなくても、導入が容易だという。

同ソリューションの価格は以下の通り。

  • ソフトウェア
製品/サービス名 備考 価格(税込)
2X Application Server for Windows Terminal Services エンタープライズ版 負荷分散機能付きの企業向け製品(2サーバライセンスを含む) 81万6900円
  • ハードウェア
製品/サービス名 備考 価格(税込)
2XポータブルFP ネットワークに接続されたWindows PCをリモート端末として利用するための指紋認証付きUSB規格デバイス。5個1セット 13万5450円
  • サービス
製品/サービス名 備考 価格(税込)
ソフトウェアサポートサービス(1年) 電話またはメールによる対応。1年間有効のインシデント方式のサポート オープン価格
クライアント仮想化環境構築サービス サーバ・クライアント・ネットワーク環境の企画・設計・構築 個別見積
年間稼働維持サービス 問い合せ・障害対応、稼働分析・報告など 個別見積

日立GPは、2010年度における同ソリューションの販売目標を1億円としている。

クライアント仮想化ソリューションの全体概要図