工業向け3D試作サービスなどを行うインクスは、個人がオンラインで利用できる光/粉末造形出力サービス「INTER-CULTURE(インターカルチャー)」の提供を開始した。同社は20年前から光造形による3次元試作事業を行ってきたが、今回はハイエンドな造形機を使用した同社初の個人向けサービスとなる。

造形終了後、仕上げ加工を施した作品例

同サービスでは、サイト上からユーザーがデータ(.STLまたは.OBJ形式)をアップロードすると、約2週間で完成品が届けられる。自動見積もり・クレジットカード決済に対応し、手軽に利用することが可能だ。価格は小さいフィギュア程度(30×30×50mm)で1,650円からとなっている。最大サイズは光造形が縦495×横495×高さ200mm、粉末造形が縦200×横200×高さ200mm。素材は乳白色でABS樹脂に近い性質の「SL7810」と透明色の「SL7870」、丈夫な「DuraFormPA」の3種類が用意されている。

同サイトでは、3D出力の原理やデータ作成上の注意点など、初めて利用するユーザー向けの情報を掲載しているほか、クリエイターのインタビューや同社スタッフによる技術情報なども提供。また、今後は3Dプリントの特徴を活かした作品販売や、より手頃な価格の造形装置の販売なども行う予定だとしている。

ハイエンドの出力を手軽に利用することができる