IDC Japanは、2009年第1四半期の国内サーバ市場動向を発表した。それによれば、 国内のサーバ市場の2009年第1四半期(1-3月)における規模は、前年同期比16.6%減の1,559億円であり、前期(2008年第4四半期(10-12月))に続く大幅なマイナス成長となった。

2009年第1四半期の市場動向を製品分野別にみると、スーパーコンピューターを除く全ての製品がマイナス成長だった。スーパーコンピューターは超大型案件があり、RISCサーバは大型案件が貢献して小幅な減少にとどまったが、x86サーバ/メインフレーム/IA64サーバはいずれも20%超の大幅減だった。

ベンダー別の出荷金額シェアを見ると、富士通は前期に続いて首位を維持し、前期は3位だったNECが地球シミュレータによりシェアを伸ばして2位に浮上、前期2位のIBMは3位に後退した。日立は前期・今期とも順位は5位で変わらないが、RISCサーバとメインフレームの大型案件でシェアを伸ばし、4位のHPに肉薄している。

2009年第1四半期のサーバ市場ベンダー別出荷金額シェア(出典:IDC Japan)

ベンダー別サーバ出荷金額シェアの2008年第4四半期と2009年第1四半期の比較(出典:IDC Japan)

2009年通年での成長率は過去最大のマイナスになると、IDC Japanではみている。