日立製作所は5月11日、ミッドレンジディスクアレイ「Hitachi Adaptable Modular Storage 2000シリーズ」(以下、AMS2000シリーズ)の最上位モデル「AMS2500」に「拡張省電力機構」を追加することを発表した。大学や研究機関などのデータセンターを主な対象として5月12日より販売を開始する。

Hitachi Adaptable Modular Storage 2500

拡張省電力機構は、増設ディスクアレイ筐体単位で電源供給を制御するための装置。使用しない増設ディスクアレイ筐体の電源を停止することができ、最大約75%の消費電力削減につながるという。加えて、増設ディスクアレイ筐体の消費電力量や筐体内部の温度のモニタリングもでき、過剰に高温になるのを事前に検知することが可能だ。

すでに、東京大学の生産技術研究所戦略情報融合国際研究センターに先行納入されており、「海洋地球観測探査システム」のデータ統合・解析システムにて平均72%の消費電力削減を実現済み。C02排出量に換算すると、1年間で41トンの削減になるという。

出荷開始は5月29日。価格は、最小構成で4690万1400円。