クリエイター必須のアイテム、文房具。打ち合わせから、ラフスケッチなどあらゆる局面で使う必需品なだけに、そのクオリティにはこだわりを持ちたい。事実、多くのクリエイターがお気に入りの文具をもち、自分らしさを演出している。だからこそ、知っておきたい良質なブランド。今回は、たくさんのクリエイターが敬愛する万年筆「LAMY safari」を中心に「LAMY」の文房具を紹介しよう。

ある著名なアートディレクターから届く年賀状やインヴィテーションカードには、必ず万年筆で書かれた直筆のサインが入っている。スマートな行書体と万年筆のインクの風合いに、きっちりとした人となりが表れているようで直筆のサイン入りカードが届くと、どんなに多忙でもその人の個展にはいそいそと足を運んでしまう。筆記具はクリエイターにとって必需品なのだから、大切な一筆には万年筆で、といったささやかなこだわりは見習いたいところ。とはいえ、万年筆は使ったことがなく、親しみもない。けれども、文房具だからこそのこだわりをアピールしたい。そんなクリエイティブ志向の高い人におすすめしたいのが「LAMY safari」だ。

LAMY safari

クリエイターなら1本は持っておきたいLAMY safariの万年筆

機能性を追求して生まれた「LAMY 2000」

LAMYは、高級筆記具メーカーで営業を担当していたカール・ヨセフ・ラミー氏によって、1930年にドイツの古都ハイデルベルクで創立された筆記具の老舗。52年より自社ブランド製品の販売をスタートさせ、66年には傑作と名高い「LAMY 2000」シリーズを発表。機能性を追究することで生まれる、高いデザイン性の万年筆やボールペンを数多く作り出してきた。今では年間約600万本の筆記具を生産し、ドイツデザインを代表するブランドとして世界中で愛用されている。

LAMY 2000

1966年、LAMYが初めて生み出したデザインプロダクト製品。デザインはバウハウスの影響を受けたゲルト・アルフレッド・ミュラーによるもの。ステンレスと樹脂を組み合わせた、モダンで上品なデザインはたちまち脚光を集めた。写真上から万年筆2万4,150円、ローラーボール1万5,750円、油性ボールペン9,450円、ペンシル9,450円、4色油性ボールペン1万,500円

ロングセラーモデル「safari」

数あるシリーズのなかでも、safariは1980年に工業デザイナーのウルフギャング・ファビアン氏によって手がけられた超ロングセラーモデル。万年筆のほかにも、ほぼ同じフォルムで水性のローラーボール、油性ボールペン、ペンシルも作られている。その魅力は、手に入れやすいリーズナブルな価格でありながら、握りやすく、書き味なめらかというクオリティの高さ。さらに、ニュートラルなデザインの美しさと豊富なカラーバリエーションにある。

万年筆 LAMY safari

定番はスケルトン、ブルー、レッド、ブラック、イエローの全5色。また2004年からはオレンジ(04年)、ロイヤルブルー(06年)、ブラック&ホワイト(07年)、ライムグリーン(08年)と限定カラーもリリースされた。万年筆は全長約14cm、重さ約17g。3,990円