NTTデータとNTTデータ先端技術と日本オラクルは2月12日、日本オラクルのストレージシステム「HP Oracle Exadata Storage Server」をベースにデータウェアハウス(DWH)市場に向けたソリューションを共同で展開することを発表した。3社は本格的なソリューションの展開に先立ち、同製品の機能・性能検証、サービスメニューの創出を進めていく。

「HP Oracle Exadata Storage Server」は、米オラクルと米ヒューレット・パッカードが共同で開発したDWH専用の製品で、国内では今年1月20日に発売が開始された。同製品はオラクルが初めてリリースしたハードウェア製品である。同製品とデータウェアハウス・システム「HP Oracle Database Machine」とで構成されたDWH製品ファミリーが「Oracle Exadata」となる。

「Oracle Exadata」の仕組み

同製品の機能・性能検証は、NTTデータが所有する「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ」にて行われる。同ラボはDWH構築やBIツールの導入を検討している顧客に対し、機能・性能検証 や実データを用いたデモを行うための施設で、同社は同ラボを活用したサービスを提供している。

「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンス・ラボ」で提供されるサービス

3社は同ラボでの機能・性能検証が完了した後に、以下の「HP Oracle Exadata Storage Server」を用いたサービスを提供する予定だ。

  • DWHシステムの構成の検討支援
  • BIシステムのデモ構築
  • 分析コンサルティング

上記サービスと並行して、NTTデータグループでは「HP Oracle Exadata Storage Server」をベースとしたSIを今後1年間に5件程度実施する予定で、今回のDWHソリューションを軸としたDWH構築によって、同市場でのシステム開発で100億円の売上を目指すとしている。