ジャストシステムは1月30日、エンタープライズ・サーチ・プラットフォームの最新版「ConceptBase Enterprise Search 1.1」の発売を、2月27日から開始すると発表した。また、日本アイ・ビー・エムのグループウェア「IBM Lotus Notes/Lotus Domino 8」との連携を可能にする「ConceptBase Enterprise Search コネクタ」の提供を、1月30日(金)より開始する。

ConceptBase Enterprise Searchは、日本語解析と文書内容解析によって文書構造に着目した検索インデックスを作成し、キーワード、文書の構造、文書内容の類似性など、多彩な検索を可能にするシステム。全社規模での運用にも耐えうるよう、テラバイト単位のデータ検索にも対応するアーキテクチャを採用している。

最新版では、「検索機能」「インデックス運用」「コネクタ機能」の強化と運用性の向上が図られている。

検索機能の強化として、マイクロソフトのWebサーバ「IIS(Internet Information Services)」の統合認証シングルサインオンに対応した。これにより、Windowsのログイン情報を用いて「サンプルWebクライアントへの自動ログイン」「アクセス権があるインデックスの取得」「ファイルサーバの各種文書のアクセス権チェック」が可能になった。

インデックスについては、「インデックスの階層管理・アクセス権設定」や「インデックスのクロール情報の出力」など、作成時の各種設定や情報出力が可能になった。

コネクタ機能においては、ACL(Access Control List)情報をもとに検索結果出力時のアクセス権チェックを行うことで検索パフォーマンスの向上が実現されているほか、フォーム認証を含むサイトもクロールできるようになった。

運用面では、運用ログ出力のフィルタリングが可能になったほか、ユーザー環境で必要とされる障害報告のみをメールで受け取ることができるようになった。

同製品は3つのバージョンが用意されている。「ConceptBase Enterprise Search 1.1」は、システム全体で登録可能な文書数と利用範囲に制限がなく、1サーバ当たりの価格は800万円。「同 Workgroup Edition 1.1」は、システム全体で登録可能な文書数が100万文書、登録可能なインデックス数が200個、利用範囲が導入企業内であり、1サーバ当たりの価格は500万円。「同 Basic Edition 1.1」は、システム全体で登録可能な文書数が25万文書、登録可能なインデックス数が100個、利用範囲が導入企業内であり、1サーバ当たりの価格は200万円。

ConceptBase Enterprise Search 1.1の操作画面