ネットエージェントは5日、WinnyやShareなど、P2Pネットワークを利用したファイル共有ソフトによる情報漏えい事件・事故に対する対策ガイドを公開した。ファイル共有ソフトとはどういうもので、情報漏えい事故はどうして起こるのかといった基本的な仕組みを解説。その上で、事前にすべき対策や事故後の対処方法について説明している。

Winny・Share 情報漏えい対応ワークフロー(『情報漏えい対応ガイド【Winny・share編】』より)

ネットエージェントは、インターネットを経由した不正アクセスの被害に対する対応策を提供。また、事前の予防策の提供にも力を入れており、情報漏えい対策、コンピュータフォレンジック、ネットワークフォレンジック、Winny/Shareなどを経由する情報流出への対策など、さまざまなサービスを提供している。

今回同社では特に、「ファイル共有ソフトによってさまざまな驚くべき情報がネットワーク上に流出してしまう事件・事故が、残念ながら現在も終息する気配がない」とし、その対策のための『情報漏えい対応ガイド【Winny・share編】』(PDFファイル)を同社ホームページ上で公開した。

同ガイドは表紙・目次を含め全15ページ。ファイル共有ソフトとは一体どういうもので、情報漏えい事故はどうして起こるのかといった基本的な仕組みを解説。その上で、事前にすべき対策について説明している。

また、もしも万が一情報が流出してしまった際にすべき対応とその順序などについても、同時に解説している。

ファイル交換ソフトによる情報流出に関しては4日、情報セキュリティ対策を啓蒙する立場にある情報処理推進機構(IPA)の職員による情報流出が発覚したばかり。今回の対策ガイドは、こうした深刻な事態に対処する一助となりそうだ。