Webサイトの作成

それでは、Webサイトを作っていきましょう。

まず、ファイルメニューの[新規作成]-[Webサイト]をクリックして、新しいWebサイトを作ります。そして、ルート直下に特殊フォルダであるBinフォルダとApp_Codeフォルダを追加します。Binフォルダはアセンブリを格納でき、App_Codeフォルダはソースコードを格納できます。これらを追加するにはWebサイトを右クリックして、[ASP.NETフォルダの追加]をクリックします。

Binフォルダに参照設定

次に、Binフォルダを右クリックして[参照の追加]を選択します。表示されたウィンドウの参照タブから、インストールフォルダの「SubSonic (Sql Server Only)\SubSonic.dll」を選択をします。この操作によって、このファイルがBinフォルダの中にコピーされ、アセンブリの機能を利用できるようになります。 もしSQL Server以外のデータベースにアクセスしたい場合は「SubSonic\SubSonic.dll」に参照設定をしてください。関連するDLLがBinフォルダの中にコピーされます。

Web.configの設定

続けて、Web.Configの設定をします。とりあえず動かしてみたいという場合は、下のコードをコピーして、(2)の接続文字列だけ環境に合うように変更してください。

Web.configにDBアクセス情報やSubSonicの設定を記述

<configuration>

<!-- (1) 構成セクションの定義 --> <configSections> <section name="SubSonicService" type="SubSonic.SubSonicSection, SubSonic" requirePermission="false" /> </configSections>

<!-- (2) DB接続文字列 --> <connectionStrings> <add name="ConSs" connectionString="Data Source=(local)\SQLEXPRESS; Database=SubSonicSample; Integrated Security=true;" /> </connectionStrings>

<!-- (3) SubSonicの設定 --> <SubSonicService defaultProvider="SsProvider"> <providers> <add name="SsProvider" type="SubSonic.SqlDataProvider, SubSonic" connectionStringName="ConSs" generatedNamespace="Ss" /> </providers> </SubSonicService>

<appSettings/>

<system.web> ~省略~ </system.web> </configuration>

SubSonicでは、Web.configに3つの設定を記述します。

(1)の部分では、(3)で設定するSubSonicServiceというカスタム設定セクションを定義しています。カスタム構成セクションの詳細についてはMSDNをご覧ください。

(2)の部分では、データベースへの接続方法を記述します。この部分も.NET開発でよく使用する接続文字列と同じです。設定パラメータについてはMSDNをご覧ください。

なお、SubSonicバージョン2.1で対応しているデータベースの種類は、SQL Server、Oracle、MySQL、SQLite、SQL Server Compact Editionです。筆者は、SQL Server 2005 Express EditionとOracle Database 10g Express Editionで動作確認をしましたが、Oracleでは思うようにデータを操作できないことがありました。SQL Serverの利用においては問題はありませんが、他のRDBMSを使う時には注意したほうが良いかもしれません。