インターコムは9日、基幹サーバから社員のPCまで企業内の全てのストレージの故障を一括監視し、故障の危険度に応じてバックアップを自動実行するストレージ運用管理システム 「SmartHDD Manager 2.0」を発表した。価格は1サーバ/50クライアント、初年度保守サービス付きで30万円からで、販売開始は22日。

新製品は、RAIDサーバの故障一括監視を主眼とするストレージ運用管理システム。基幹サーバ/ファイルサーバ/従業員用PCなどのストレージの故障を一括監視でき、実際に故障が生じる前にドライブ交換などの対応が可能になるという。また、企業向けのデータ保全対策商品としては比較的低コストでの導入が可能としている。

システム管理者はネットワーク上にある各ストレージの故障状況を収集し、自席PCの管理コンソールで一括監視できる。各ストレージに故障の危険が迫った場合は、管理者宛の自動メール送信やユーザー独自の警告プログラムの実行、オプションのパトライトの店頭などで警告できる。

クライアントPCの管理には専用のエージェントプログラムを使用するが、サーバの監視についてはエージェントレスであり、サーバのOSの種類に依存せず故障状況を監視できるという。

エージェントプログラムではデスクトップやマイドキュメントなど、クライアント上のデータのバックアップが可能で、ストレージの故障監視機能と連携し、故障の迫ったストレージほど頻繁にバックアップするなど、障害状況に応じてバックアップの定期実行スケジュールを自動調整する。

ドライブ総合評価画面。良好/注意/危険の3段階で故障を警告する

さらに、今回新たにメールデータのリアルタイムのバックアップが可能となった。メール送受信ごとに自動でバックアップするため、送受信の直後に誤ってメールを捨ててしまった場合でもバックアップデータから復元でき、復元画面から1件ごとメールの内容を確認しながら復元可能。

メールバックアップ-復元- 画面。従来のOutlook Expressに加え、今回Outlookにも対応した

この他、監視対象端末のWindows情報やネットワーク情報など最大で約70項目のリソース情報を収集でき、ライセンス管理用途などに利用できるという。同商品が備えるレポートテンプレートにより、ウィザードに沿ってリソース情報のレポートを作成できる。