NECは、同社の内部統制構築・運用支援ソフト「StarOffice X Audit Manager」をベースとする「地域金融機関向け内部統制構築・運用支援ソリューション」を発売した。StarOffice X Audit Manager、同・地域金融機関向けオプション、同・内部統制運用評価システム導入支援コンサルティングで構成し、価格はStarOffice X Audit Managerが350万円から、地域金融機関向けオプションが250万円から、内部統制運用評価システム導入支援コンサルティングは個別見積となっている。

新ソリューションは地域金融機関が内部統制報告制度(いわゆる日本版SOX法)の実施基準に基づくテストや評価を実施する際に、評価対象の選定の自動化や照合、精査業務の自動抽出・共通化など地域金融機関の特性に応じた機能を持つ支援システムおよび、その導入をサポートするコンサルティングサービスで構成。

StarOffice X Audit Managerとしては、既に地方銀行など10行での導入実績があり、さらに数10行が導入を検討しているという。なお、コンサルティングサービスに関してはN&J金融ソリューションズと共同で提供する。

地域金融機関向けに特化した機能として、内部統制の評価・報告に関する作業のうち、特に省力化や統制強化などのシステム化効果が高く、各金融機関で共通の業務特性を持つ部分のシステム化を実現した。具体的には、対象勘定科目の多さから、金融機関では特に複雑になりがちな評価対象プロセスの選定と拠点の選定を、合理的、効率的に行う「評価対象業務プロセス選定機能」や、RCM(リスク・コントロール・マトリクス)中のテストを共通化可能なコントロール群に対してテストを集約し、テスト工数を削減する「RCM共通コントロール管理機能」を提供する。

導入支援コンサルティングでは、内部統制実務と金融実務に精通した要員がStarOffice X Audit Managerの利用事例および各金融機関ごとの評価基準や手順を踏まえ、一連の業務フロー・手続きの策定を支援する。

NECは新ソリューションについて、今後1年間で35システムの販売を見込んでいる。