総務省は30日、同省のホームページに掲載している、「年金記録確認第三者委員会」のページ上において、127人分の個人情報を誤って記載していたと発表した。

年金記録確認第三者委員会は、社会保険庁側に年金記録がなく本人も領収書などの証拠を持っていないといった事例について、本人からの申請に基づき判断する機関。申請された文書については、総務省のホームページ上に「年金記録に係る苦情あっせん等」として、PDFファイル形式で公開されている。

今回誤記載があったのは、そのPDFファイルの付加機能として備えられている、掲載文書を一覧表示する「しおり機能」の表示画面。2007年9月21日から2008年3月31日までに申請された13人の姓、114人の氏名が記載されていた。

総務省によると、「Word形式からPDF形式に変換する際に、文書を申請した本人の名前が自動的にしおり機能で表示されることに気づかなかった」と話している。

総務省では、誤記載された個人情報について削除すると同時に、申請者本人に対し、事実関係の説明と謝罪をしたとしている。