米Microsoftは3月19日(現地時間)、同社の仮想化ハイパーバイザ「Hyper-V」のRC0版の提供開始を発表した。同RC版は広範でのベータテストを目的としたフル機能バージョンにあたる。2008年後半の正式版リリースに向け、最終版に近いコードの提供を通じて、顧客やパートナーにテストや評価を促すのが狙い。必要システムは64ビット版のWindows Server 2008 x64 Editionで、日本語を含む17言語対応の各国語バージョンが用意されている。同社のHyper-V専用ページよりダウンロードが可能。

Hyper-VはWindows Server 2008の一部バージョンに標準搭載されている仮想化技術。ハイパーバイザの機能を持っており、Windows Server 2008なしに直接ゲストOSの実行が可能で、サーバ統合やスケーリング、可用性の面で大きなメリットがある。2月27日に米カリフォルニア州ロサンゼルスで開催されたローンチイベントでWindows Server 2008の出荷が開始されたが、同時点で同梱されていたのはHyper-Vのベータ版だった。